ろくでなし

出かけた先は、HMVでした。
梅ちゃんこと梅垣義明先生がミニライブをするというので、行ってきたんです。
憂鬱なまま街をふらついていたんですが、HMVで梅ちゃん先生の到着を待っていると気分が高ぶってきました。
そして梅ちゃん先生の登場。
鼻に「ぴーぴー鳴りながらのびるオモチャ」を差し込んだ梅ちゃん先生が、歌いながら登場しました。
その瞬間、なかなか起き上がれなかったほどの憂鬱な気分は消え去り、お腹から笑いながら手を叩いていました。
「オモチャ」の次は、「サランラップ」が飛び出しました。この芸は見たことがなかったので驚きましたが、歌いながらお客さんの顔にラップをまき、キスをするというものでした。
ステージを降り、店内を豪快にうろつく梅ちゃん先生
彼が横を通り過ぎた時、お化粧の匂いがしました。
ラップを巻かずにキスをされたおじさんが私に「(口紅)ついてます?」と訊ねたので、笑いながら頷きました。
三曲目は、待ちに待った「ろくでなし」でした。というか、この曲しか知りませんでした。
予想以上にたくさんつめられるグリーン豆。勢い良く飛ばされるその軌道を目で追いながら、私はずっと手拍子をしていました。
たった三曲でしたが、大満足でした。これ以上歌われても困ります。
このイベント自体は、梅ちゃん先生のDVDの販売促進のためであり、購入した人は梅ちゃん先生とツーショットのポラロイド写真を撮れるという特典つきだったのですが、購入者が少なく、撮影はすぐに終ってしまいました。私も買ってません、梅ちゃん先生ごめんなさい。
イベント終了後、店内をうろついていたら、雑誌コーナーに梅ちゃん先生が飛ばした豆が落ちているのを見つけました。まるで清流で見つけた砂金であるかのようにそれを拾い上げました。
とにかく梅ちゃん先生の豆飛ばしのおかげで、ほんのひと時でも嫌なことを忘れて笑う事ができました。あと、ベル&セバスチャン先生のライブの時より興奮した自分に少し疑問を覚えました。