2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『エレファント』と、まなざしのレッスン

日曜に『エレファント』を観ました。 とても素晴らしい映画でした。恩師の仰る通り、『エレファント』も「視ることにかかわる映画」だったと思います。 あのピントの合わせ方、音の処理、そして一人の人物をじっと追うカメラ。 これらは、「あたかも映画を媒…

金井美恵子先生の跳躍力

やっと『岸辺のない海』を一通り読み終えた。一度読んだだけでは面白いところをいろいろ見落としていそうだけど、とりあえず感想を書く。ぼくの感想は渡部直己先生のものとほとんど同じ。 何かを言葉が描きとるときの逡巡や不安、心地よく物語をつくっていく…

小説ってどうやって書くの?

このまえ「小説を書く」と宣言したのはいいけど、小説ってどうやって書いたらいいのか分からない。だから少しずつ勉強していくしかない。そんな調子で締め切りに間に合うのか疑問だけど、とりあえず応募はしようと思っている。応募することでなにが起こるか…

歓送迎会

今日は配属先の歓送迎会に出席した。居酒屋じゃなくて普通の洋食屋さんで、みんな車で来てるからお酒も飲まず、テーブルに六人ずつくらいに別れて座って食事。 席は隅っこで、隣が退職する先輩で、いまお喋りをして親しくなったところで、研修が終って配属先…

だからもっと本を読まなくちゃいけない

今読んでるのは、通勤電車用に『田中小実昌エッセイ・コレクション①』と、自宅用に金井美恵子先生の『岸辺のない海』。 ずっと児童文学の語り口で児童文学っぽくない話(セックスのこととか)を書いたものが読んでみたいと思っていたんだけど、田中先生の『…

仕事はできないけどオイラには小説があるんだ!という「物語」にのっかって

金曜日に素通りしてどこ行ったかというと本屋によって『文藝:特集阿部和重』を買ってたんだった。この特集、面白かったのは阿部先生の学生証の写真くらいなんだけど、文藝賞の締め切りが来年の三月末だと気づけたのがよかった。てっきり今年の三月末でもう…

愚痴

映画に毒づいたのは久しぶりなんだけど、これはたぶん研修にうんざりして、なにが日常だよ!ちっとも豊かな日常なんかじゃないぞ!って気分だったからだろう。行定先生ごめん。 札勘が人一倍遅いし、金曜日あたりに帰る途中、同期の男の子たちが「これから飲…

お話させていただきます

土曜日に『きょうのできごと』を観たんだ。 これのどこが「なんの変哲もない日常」なのかわからない。 まるで観光バスで連れまわされてるみたいな気分の「日常」だったんだ。 大学生くらいの若者の狭い世界観をなぞってても仕方ないから、もっと消防団員の生…

四月三日(土)

社会人としての生活が始まってから初めての休日、とは言え二日しか出勤していないのだから休みとしての重みがない。出勤した二日間も、まだ研修前で仕事が全くわからないためほぼ何もしないに等しい状態で過ごしたのだから社会人としての重みもない。配属先…

四月二日(金)

仕事から帰ったぼくは、パソコンを開いて恩師から届いたメイルを読んだ。そこには『グッバイ・レーニン!』における「視ることが触れざるをえない内部と外部という問題系」についての質問に対する答えがあった。 恩師は「内部・外部」を「自己・他者」に置き…