映画がつくれるか

こないだ、ここ「森学」に書いた「珠玉のラブストーリー」を、映画としてつくりたいと考えています。タイトルは『夢の巨乳ライフ』で、巨乳を求めてさまよう青年が、コインランドリーから毛布を引きずり出している女―自分は巨乳だと言い張っている―と出会い、生活を共にするようになるというお話です。
「又そこに金閣が出現した。というよりは、乳房が金閣に変貌したのである。」という三島由紀夫先生からの引用からスタートしようと思っています。「乳房が金閣に変貌」というと、宇川直宏先生の作品みたいな感じを思い浮かべますが、要するに乳房を金閣に変貌させずに、乳房は乳房、彼女は彼女として見れないか―週刊プレイボーイなどを媒介とせずに―ということです。
実際のぼくは、むしろ「戦略的」にグラビアなどに巻き込まれているわけで、先日の「平成教育委員会」では、井上和香の「戦略的」な胸の見せ方にまんまとやられているわけですが、映画ではちらっと理想を追い求めてみようかということです。
仕事も忙しい―簿記と証券外務員の勉強をはじめるつもり―のですが、隙をみてちょっとずつ撮っていけたらと思います。
今回「ダッシュ」をちょっとだけ使ってみたのは、金井美恵子先生の『文章教室』を読んでいるからで、先生の使い方はすごく機能的でかっこいいんですが、自分としてはもっと間抜けな使い方ができないかと思っていて、練習がてらに使ってみただけです。『文章教室』すごくおもしろいですねやっぱり。

註《・・・・・・・・・・・》内の文章は、雑誌、単行本その他からの引用をおおむね表わすが、かならずしも《・・・・・・・・・・・》内の文章が引用であるとはかぎらない。
〈・・・・・・・・・・・〉内の文章は、佐藤絵真のノート『折々のおもい』からの引用を表す。

このルールを用いて、どんどん「紋切型」でせめていかれると、だんだん気持ちよくなってきます。でも自分はこういう「紋切型」で喜んでいる場合ではなくて、もっとたくさん本を読んで、「紋切型」でない文章(あるいは、紋切型のパーツを紋切型でないように組み立てたもの)を書くことを目指し、使える言葉の数を増やすべきで、最終的にこういった「紋切型」を用いて素晴らしい小説が書けるようになればいいという話。
群像の、「群像新人文学賞発表」を買ってきたので、それも読んで参考にしたいです。小説を書いて賞をとるための参考に、ということですよ。