あ、外国人なのかな

旅行の際、「高山屋台会館」というところに足を運んで、山車を見てきました。山車というものがあることくらいは知っていたんですが、山車とは何か、何のためのものなのかはよく知りませんでした。展示されている山車に添えられた解説は、日本語と英語の二つでした。日本語の方は、「山車とは何か」ということはある程度わかっている人向けのような感じでした。日本人なら知ってて当然、ということでしょうか。でもぼくはよくわからなかったので、ちらっと英語の方を見てみると、“portable shrine”とありました。それを見てなるほど、持ち運びできる神社みたいな物なのかと納得しました。誰かの真似をしなくても、とっくに「外国人」のような立場で日本の文化を見ていたのかもしれません。で、ポータブルなんて言われると、携帯電話を連想したりして、そうすると、屋台会館でもらったパンフレットに十一の山車がずらっと掲載されているのが、携帯電話最新機種のパンフレットのように見えてきて、次はどの山車に変えようかな、なんて思ったりしていたひとがいたのかななんて思ったりしました。いつの時代も、大きい物をコンパクトにして持ち運ぼうという発想はあるものなんですね。それでいくと、家に置いてあった電話を携帯しようというより、神社をまるごと持ち運び可能にしようというほうが大胆で面白いですね。