2004-01-01から1年間の記事一覧

入金の機械には、自分の持っているカードをチェックする溝があるのだけれど、それを見ていたら「バーコードバトラー」というゲームを思い出した。「バーコードバトラー」がどの程度の知名度を持っているのか気になる。小説の中に使えないだろうか、バーコー…

職場日記

今日は朝から入金の手続きが多かった。おじいさんが貯金箱いっぱいの「昔の百円玉」を持ってきたのだが、「昔の」は機械が読み取らないため、全部手作業で数えた。中には「十銭」も混じっていた。お預かりできないので返却した。そのお金で、孫に通帳を作っ…

職場日記

今日は朝から入金の手続きが多くて大変でした。おじいちゃまが貯金箱いっぱいの「昔の百円玉」を持ってきてくださって、「昔の」は機械が読み取ってくれないから、全部手作業で数えさせていただきました。中には「十銭」も混じってて、珍しいものを拝めてよ…

映画がつくれるか

こないだ、ここ「森学」に書いた「珠玉のラブストーリー」を、映画としてつくりたいと考えています。タイトルは『夢の巨乳ライフ』で、巨乳を求めてさまよう青年が、コインランドリーから毛布を引きずり出している女―自分は巨乳だと言い張っている―と出会い…

『赤ちゃん教育』

中古屋さんでDVD買って、観ました。これすごく面白いですね。コメディの要素って、1938年からほとんど変わってないと知りました。かみ合わない会話がすごく上手いし、警部が「ノリツッコミ」してるのがよかった。けど、それよりもすごいのはやっぱり豹と…

『スパニッシュ・アパートメント』

観てきました。冒頭の凝った編集―早回し、分割画面、クリック音とともに画面上に現れる書類など―を目の当たりにして、《テレビやビデオやインターネットにどっぷり漬かった世代》なんて言葉が頭に浮かびました。世代とかどうでもいいんですけど。 主人公のグ…

『エレファント』と、まなざしのレッスン

日曜に『エレファント』を観ました。 とても素晴らしい映画でした。恩師の仰る通り、『エレファント』も「視ることにかかわる映画」だったと思います。 あのピントの合わせ方、音の処理、そして一人の人物をじっと追うカメラ。 これらは、「あたかも映画を媒…

金井美恵子先生の跳躍力

やっと『岸辺のない海』を一通り読み終えた。一度読んだだけでは面白いところをいろいろ見落としていそうだけど、とりあえず感想を書く。ぼくの感想は渡部直己先生のものとほとんど同じ。 何かを言葉が描きとるときの逡巡や不安、心地よく物語をつくっていく…

小説ってどうやって書くの?

このまえ「小説を書く」と宣言したのはいいけど、小説ってどうやって書いたらいいのか分からない。だから少しずつ勉強していくしかない。そんな調子で締め切りに間に合うのか疑問だけど、とりあえず応募はしようと思っている。応募することでなにが起こるか…

歓送迎会

今日は配属先の歓送迎会に出席した。居酒屋じゃなくて普通の洋食屋さんで、みんな車で来てるからお酒も飲まず、テーブルに六人ずつくらいに別れて座って食事。 席は隅っこで、隣が退職する先輩で、いまお喋りをして親しくなったところで、研修が終って配属先…

だからもっと本を読まなくちゃいけない

今読んでるのは、通勤電車用に『田中小実昌エッセイ・コレクション①』と、自宅用に金井美恵子先生の『岸辺のない海』。 ずっと児童文学の語り口で児童文学っぽくない話(セックスのこととか)を書いたものが読んでみたいと思っていたんだけど、田中先生の『…

仕事はできないけどオイラには小説があるんだ!という「物語」にのっかって

金曜日に素通りしてどこ行ったかというと本屋によって『文藝:特集阿部和重』を買ってたんだった。この特集、面白かったのは阿部先生の学生証の写真くらいなんだけど、文藝賞の締め切りが来年の三月末だと気づけたのがよかった。てっきり今年の三月末でもう…

愚痴

映画に毒づいたのは久しぶりなんだけど、これはたぶん研修にうんざりして、なにが日常だよ!ちっとも豊かな日常なんかじゃないぞ!って気分だったからだろう。行定先生ごめん。 札勘が人一倍遅いし、金曜日あたりに帰る途中、同期の男の子たちが「これから飲…

お話させていただきます

土曜日に『きょうのできごと』を観たんだ。 これのどこが「なんの変哲もない日常」なのかわからない。 まるで観光バスで連れまわされてるみたいな気分の「日常」だったんだ。 大学生くらいの若者の狭い世界観をなぞってても仕方ないから、もっと消防団員の生…

四月三日(土)

社会人としての生活が始まってから初めての休日、とは言え二日しか出勤していないのだから休みとしての重みがない。出勤した二日間も、まだ研修前で仕事が全くわからないためほぼ何もしないに等しい状態で過ごしたのだから社会人としての重みもない。配属先…

四月二日(金)

仕事から帰ったぼくは、パソコンを開いて恩師から届いたメイルを読んだ。そこには『グッバイ・レーニン!』における「視ることが触れざるをえない内部と外部という問題系」についての質問に対する答えがあった。 恩師は「内部・外部」を「自己・他者」に置き…

お笑いの話

もう四月イッピから仕事が始まっちゃうから、ほんとにユウウツで、街歩いてても眩暈がしたくらい。これまでにこんなに気が滅入るようなことがあったかなかったかわかんないけど、とにかくここはひとつ好きなお笑いライブでも見て心を落ち着けようと思ったん…

で、レーニンって何した人?

『グッバイ・レーニン!』を見た、と思う。 見たと言い切れないのは蓮實先生のせいだ。 瞳はあらゆる瞬間に目覚めているわけではない。視界に浮上するすべての対象を万遍なく知覚しうる視線というものも存在しない。上映時間という時間的な限界と、スクリー…

日常と尻

ホン・サンス先生の『気まぐれな唇』を観ました。 「ユーモア溢れる粋なセリフで彩られる“男の本性・女の本音”。過剰な装飾はなく、日常のスケッチのようなロマンスは、批評家やマスコミの絶賛はもとより、韓国の若者たちの共感を呼び、大ヒットを記録した。…

いまシネマテークで公開中の「息子のまなざし」ですが、カメラの視点を考える と、緊迫感が増大します。 大学の恩師から電子メイルで『息子のまなざし』についてのコメントが届いたので、さっそくシネマテークに足を運びました。 写真は大英博物館で見た「顔…

ロンドン旅行記②

「お話は、どうかな?」と、クリストファー・ロビンがいいました。 「お話がどうしたって?」と、わたしがききました。 「すみませんけど、おとうさん、モリシマにひとつしてやってくれない?」 「してやろうかな。」と、わたしはいいました。「モリシマは、…

Morishima in the Sky with Golden Balls

二月二十九日にジャパンを出発し、三月六日までのワンウィーク、ロンドンにいわゆるひとつのサイトシーングに行ってまいりました。初めてのアブロードでした。 その旅行記をここにライトしておこうと思います。 出発日、ゲットアップアーリーしてエアポート…

何書いてるかよくわかりませんね、ごめんなさい

ここまで思いついたことをそのままだらだらと書いてきましたが、やっぱりもう少し何らかの形でまとめてから書いてみたいよなあと思いました。だからそれくらいの時間が作れるような生活になることを期待しています。

スープに例えてみますけど、どうだ上手い喩えだろうとか言いません

話がちょっと戻って、戻ってないかもしれませんけど、いつだったか日経新聞の文化面に、若い作家が文学賞を獲っていることについての記事がありました。そこにはたしか、「物語批判などの難解さはない、瑞々しい作品」といったようなことが書かれていたよう…

くるか五重塔ブーム

関係ないんですが、この付属館にも五重塔の模型があって、先日の京都旅行でも五重塔に感動していたし、そろそろ五重塔ブームが来つつあります。ユナイテッドアローズとかシップスで五重塔のシルエットをプリントしたスエットとか、胸に五重塔シルエットの刺…

温故知新、というか、新しい物なんてなかったりして

「高山屋台会館付属館」として、日光東照宮の模型も展示されていました。そこで「逆柱」というものを見て驚きました。「逆柱」とは、完璧すぎる建築物、完成されたものはいずれ崩壊するという運命を免れるために、わざと柱を一本だけ逆さにしておく物だそう…

あ、外国人なのかな

旅行の際、「高山屋台会館」というところに足を運んで、山車を見てきました。山車というものがあることくらいは知っていたんですが、山車とは何か、何のためのものなのかはよく知りませんでした。展示されている山車に添えられた解説は、日本語と英語の二つ…

実はよくわかってませんでした

京都旅行についての日記は、もちろんロラン・バルト先生の真似をして外国人からみた日本みたいなことが書きたかったんですけど、バルト先生の文章の特徴をしっかり把握してなかったり、そもそも『表徴の帝国』をパラパラめくっただけで書いたので全然だめで…

付け足し

ビルの上にタワーをくっつけてしまったり、同じ物を五つも重ねてみたり、横に長く伸ばした建物に像をめいっぱい並べてみたり、わざわざ山の斜面に舞台をつくってみたり、金箔を思い切り貼ってみたり、そうした「付け足し」の中に人間は、いる。

金閣

閉園間際の金閣へ。これは言うまでもなく金箔が「付け足されて」いるのである。建物全体に貼られた金箔は、美しいと同時に滑稽なものである。